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断熱材計算 — マット・ロールの枚数と袋数

スパンの数、そのスパンに合う既製マットの幅、必要な袋数を出します。製品と規準は米国のもので、日本の JIS・建築基準法・JASS はこのページでは読んでいません。

間柱や根太の間(スパン)の数、そのスパンに合う既製マットの幅、そして必要な袋数を出します。見落としやすい点も数字の横に書きます。R値が高いほど一袋に入る面積は小さくなるので、天井裏の数量は壁と同じ計算にはなりません。製品の幅・厚み・規準はアメリカのもので、日本の JIS や建築基準法、JASS はこのページでは読んでいません。住宅の外皮の省エネ基準(UA 値)は省令の表をこのページに引いています。

早見表:住宅の外皮の省エネ基準(地域の区分ごとの上限)

地域の区分外皮平均熱貫流率 UA(W/(m²·K))冷房期の平均日射熱取得率 ηAC
10.46―
20.46―
30.56―
40.75―
50.873.0
60.872.8
70.872.7
8―6.7

建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令 第1条第1項第2号イ(1)。UA は窓や扉を含む外皮全体の平均で、断熱材1枚の性能ではありません。このページの計算機は米国の R 値の製品で数えていて、この基準では判定していません。

答えを決めるのは壁の面積ではなく、次の二つです。スパンがいくつあるか、そしてそのスパンのためにどのマットが 実際に製造されているか。軸組の条件を入れるとその両方が出て、買う袋に印刷された施工面積で袋数に換算します。

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二本の塗りつぶしの帯が間柱・根太です。破線の枠がマットで、わざと内法より広く描いています。 空洞用のマットなら摩擦で留まるように半インチ、軸組のモジュール幅のマットなら間柱・根太に重なるだけ広い。 内法で寸法を決めると落ちてきますし、ツーバイ材の軸組で芯々の間隔で決めると圧縮されて入ります。
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スパン—
枚数—
買う幅—
マットの厚み—
深さの確認—
面積—
注文量—
使った施工面積—
R-13 の袋との比較—

R 値と UA 値は別のものです。 この計算機の R 値は断熱材そのものの熱抵抗で、米国の単位(ft²·°F·h/Btu)です。1 R は 0.1761 m²·K/W なので、R‑13 は約 2.29 m²·K/W、逆数を取ると約 0.44 W/(m²·K)。ただしこれは断熱材だけの値で、間柱や窓を含む外皮全体の平均である UA 値とは比べられません。UA は外皮から逃げる熱の合計(換気による分を除く)を外皮の面積で割った数値で、窓の性能で大きく動きます。

省令が決めているのは外皮全体の上限です。 建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令は、住宅の単位住戸のUA を地域の区分 1・2 で 0.46、3 で 0.56、4 で 0.75、5〜7 で 0.87 以下とし、区分 5〜8 には冷房期の日射熱取得率の上限も置いています(区分 8 には UA の上限がありません)。これとは別に国土交通大臣が定める基準による道と、地域の気候と風土に応じた住宅についてのただし書きもあります。建設地がどの区分かは、設計図書や設計者に確かめてください。このページは表を引用しているだけで、省エネ基準への適合は判断しません。

間隔の選択肢 12・16・19.2・24インチ芯々は、米国の IRC の床根太・天井根太・垂木のスパン表の列です (2021 IRC Tables R502.3.1(1)–(2)、R802.4.1(1)–(8)、R802.5.1)。壁は別の表で、Table R602.3(5) の間柱の最大間隔は 16インチと24インチだけ、Table R602.3(6) は12・16・24インチを表にしています。19.2インチは IRC 第6章のどこにも間柱の間隔として 出てこないので、このページは壁で選ぶと警告します。19.2 は丸めた値ではなく正確な値です。96 ÷ 5 = 19.2、8 ft の板一枚に5スパン。

内法は間隔から間柱・根太の厚みを引いたものです。1-1/2インチは呼び2×材の乾燥材の最小仕上がり厚さで、米国の DOC PS 20-25 American Softwood Lumber Standard Table 3 によります。未乾燥材は1-9/16インチで、16インチ芯々のスパンは 14-7/16インチになります。メートル法の仕上がり材は38 mmなので、400 mm 芯々で内法362 mm、600 mmで562 mm。 これはメートル法のモジュールで計算した値で、インチの答えを換算したものではありません。英国・欧州の規格材は47 mmのことが多く、 内法はまた変わります。I形ジョイストのウェブは3/8インチ、軽量鉄骨のC形間柱は約1/16インチなので、同じ間隔でもマットが広くなります。

マットの幅は Owens Corning Thermal Batt FIBERGLAS Product Data Sheet(Pub. No. 17931-J、 “Thermal Batt Insulation Technical Data”)から取っています。この資料は行を分け、メートル換算値も自ら印刷しています。 木造の壁は15インチ (381 mm) と23インチ (584 mm)。木造の屋根・床・天井は R-30 が16・19-1/4 (489 mm)・24インチ、R-38 が16と24インチ。 鉄骨造は16インチ (406 mm) と24インチ (609 mm)。Knauf EcoBatt のデータシート(“Forms Available — Wood Frame Construction”、 11インチ幅も載っています)と CertainTeed Sustainable Insulation の製品データ(“Available Sizes”: 15、15-1/4、19、23、 23-1/4インチ)で照合しました。1/4インチ広いサイズは耳なしの摩擦留めの製品で、表面材の有無は問いません。 CertainTeed はクラフト紙付きの SpeedyR Tabless を15-1/4インチで売っていて、Owens Corning は15-1/4インチの壁用マットを扱っていません。 鉄骨間柱用はさらに広く、ROCKWOOL ComfortBatt(テクニカルデータシート、05-2025)は木造用に15-1/4と23インチ、 鉄骨用に16-1/4と24-1/4インチを載せています。

厚みは同じデータシートの標準品です。高密度・高性能品は同じRを薄い厚みで出します。R-21 は5-1/2インチ、 R-30C は8-1/4インチ、R-38C は10-1/4インチ。実際に買う製品のシートで確認してください。RSI = R × 0.1761 m²·K/W。

袋の施工面積はここではモデルであり、仕様ではありません。袋はおおむね一定の圧縮体積に詰められるので、一袋の面積は マットの厚みにほぼ反比例して減ります。初期値は実在する一つの包装に合わせています。CertainTeed の表面材なし R-13、 15-1/4インチ × 93インチ、16枚入り。15.25 × 93 × 16 ÷ 144 = 157.58 ft² で、カタログの値とぴったり一致します。 そこから 3-1/2インチ ÷ マットの厚み で縮めています。実際の袋はメーカー・R値・小売の包装で違い、どの袋にも施工面積が 印刷されています。その数字を入れれば、モデルは使われなくなります。

スパンの長さがマットの整数倍でないときは、枚数を二通り出します。少ないほうは、あるスパンの切れ端が次のスパンの短い端を埋めると 仮定した数で、グラスウールの切れ端ならそれができます。丸ごとのほうはそうしないと仮定した数です。袋数は少ないほうから 計算するので、現場で継ぎ足さないならロス率を上げてください。

これは拾い出しではありません。出隅、まぐさ脇の柱の束、まぐさ、受け材、埋込み照明、腰壁はどれも切断が要り、壁の最初と最後のスパンは 標準の寸法にはなりませんし、どれも手元の図面が優先します。ここの規準・製品データ・寸法はすべてアメリカのものです。 日本の JIS、建築基準法、JASS はこのページのためには読んでいません。住宅の外皮の基準は、建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令の表をこのページの表に引いています。

計算例

長さ12.2 mの壁、38 × 140 mmの間柱を400 mm 芯々、横架材の間の内法2.3 m。R-21 HD(140 mm)、長さ93"(2362 mm)のマットで、袋の施工面積は9.32 m²、ロス10%。何袋要りますか。

  1. スパン: 12200 ÷ 400 = 30.5、切り上げて31スパン。内法は 400 − 38 = 362 mm で、このスパン用には381 mm(15")の耳付きか387 mm(15-1/4")の耳なしのマットが製造されています。
  2. 枚数: 2.3 m = 90.55" なので、93" のマットはスパンごとに1枚。31 × 90.55 ÷ 93 = 30.18、切り上げて31枚で、丸ごとのマットでも31枚です。
  3. 面積: 総面積 12.2 × 2.3 = 28.06 m²。マットの面積は 31 × 15 × 93 ÷ 144 = 300.31 ft² = 27.9 m²。ロス10%込みで30.69 m²。
  4. 袋: 30.69 ÷ 9.32 = 3.29、切り上げて4袋。

4袋、マット31枚です。袋数は壁の面積ではなく、買うマットの幅(381 mm)で決まります。R-21 の一袋に入る面積は R-13 の一袋の約64%(3.5 ÷ 5.5)なので、同じ面積に1.57倍の袋が要ります。袋に別の施工面積が印刷されていれば、その値を入れてください。製品と規準は米国のもので、日本の JIS・建築基準法・JASS はこのページでは読んでいません。

このページの 25 個の計算値は2026年10月29日に実際のブラウザで実行し、別に算出した期待値と一つずつ突き合わせています(サイト全体で 2,808 値、228 個の計算機)。

よくある質問

R値が高いと、なぜ袋数が増えるのですか。

袋はおおむね一定の圧縮体積に詰められるので、マットが厚いほど一袋に入る面積は小さくなります。このページの初期値は CertainTeed の R-13(3-1/2インチ、15-1/4 × 93インチ、16枚 = 157.58 ft²)を基準にしたモデルで、R-21 なら R-13 の約64%です。実際の袋に印刷された施工面積を入れれば、その値で計算します。

400 mm 芯々の間柱には何幅のマットを買いますか。

仕上がり寸法 38 mm の材なら内法は362 mmで、米国のデータシートでは381 mm(15インチ)の耳付きか387 mm(15-1/4インチ)の耳なしが該当します。幅と厚みは米国の製品データから取っており、日本の JIS・建築基準法・JASS はこのページでは読んでいません。日本で買う製品の寸法はその製品の資料で確認してください。

日本の住宅の省エネ基準の UA 値はいくつですか?

建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令(第1条第1項第2号イ(1))は、単位住戸の外皮平均熱貫流率 UA を、地域の区分 1・2 で 0.46、3 で 0.56、4 で 0.75、5〜7 で 0.87 W/(m²·K) 以下としています。区分 8 には UA の上限がなく、区分 5〜8 には冷房期の平均日射熱取得率の上限があります。建設地の区分は設計図書や設計者に確かめてください。

R 値を日本の単位に直すには?

RSI(m²·K/W)= R × 0.1761 です。R‑13 は約 2.29 m²·K/W、熱貫流率に直すと約 0.44 W/(m²·K)。これは断熱材そのものの値で、窓や間柱を含む外皮全体の平均である UA 値とは比べられません。