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コンクリートブロック計算 — 個数、モルタル、グラウト

壁の長さと高さから、コンクリートブロックの個数・段数・モルタルの袋数・グラウト量を出します。定数は米国の資料(CMHA TEK 4-2A)。ブロック塀の規定(施行令第62条の8)も表で示します。

壁ひとつ分のブロック、モルタル、グラウトの量です。ブロックの個数は計算で決まりますが、モルタルはそうではありません。どこが確定値でどこが概算かを分けて書きます。

早見表:補強コンクリートブロック造の塀(建築基準法施行令第62条の8)

項目規定高さ 1.2 m 以下の塀
高さ · 第1号2.2 m 以下同じ
壁の厚さ · 第2号15 cm 以上(高さ 2 m 以下は 10 cm 以上)10 cm 以上
壁内の鉄筋 · 第4号径 9 mm 以上を縦横 80 cm 以下の間隔同じ
控壁 · 第5号3.4 m 以下ごと、基礎で壁面から高さの 1/5 以上突出不要
基礎 · 第7号丈 35 cm 以上、根入れ 30 cm 以上不要

構造計算で安全が確かめられた塀には適用されません(第62条の8ただし書)。このページの計算機は米国の8 × 16 インチのブロックで数えていて、この規定では判定していません。

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正味の壁面積—
1 ft² あたりの個数—
ブロック(割増し込み)—
段数—
モルタル(概算)—
グラウト(概算)—

表3が数えるのは縦の空洞だけで、資料自身もそう書いています。米国のコンクリート組積協会 CMHA(旧 NCMA)の技術資料 TEK 4-2A は、表の横の本文にただし書きを置いています。additional grout may be necessary for horizontally grouting discrete courses。その段とは臥梁(ボンドビーム)のことで、鉄筋間隔を書いた平面の注記ではなく、壁の断面図に描かれます。表5が一本の量を出しています。80ポンド(36.3 kg)袋の調合済みグラウト1袋で、8インチ(203 mm)の臥梁 2.0 ft(0.61 m)分が埋まり、出来高は 0.66 ft³(0.019 m³)です。つまり 1 ft あたり 0.33 ft³(1 m あたり約 0.031 m³)。30 ft(9.1 m)の壁なら 9.9 ft³(0.28 m³)です。同じ 30 × 8 ft(9.1 × 2.4 m)の壁で、48インチ(1219 mm)ごとの縦の空洞を全部合わせると 14.6 ft³(0.41 m³)です(表3、100 ft² あたり 6.1 ft³)。臥梁一本で打設量の4割になります。まぐさの高さにもう一本入れれば、横のほうが縦より多くなります。

表3の行はどれも同じ数です。100 ft²(9.29 m²)の壁には、48インチ間隔なら 25 ft、8インチ間隔なら 150 ft の空洞があります。6.1 ÷ 25 = 0.244、36.1 ÷ 150 = 0.241。違いは間隔ではなく丸めです。8インチ壁で空洞 1 ft あたり 0.24 ft³(1 m あたり約 0.022 m³)と見てよく、高さ 8 ft(2.4 m)の空洞1か所で約 1.95 ft³(0.055 m³)です。二つ穴のブロックで、ロス 3% 込みの値です。空洞1か所で 1 ft³ 前後という目安は、空洞の半分を数えています。

袋は単位ではありません。同じ資料の表2には、70ポンド(31.8 kg)の組積用セメント1袋で空洞ブロック約30個をフェイスシェル敷きで積めること、80ポンドの調合済みモルタル1袋では16個であることが並んでいます。前者はセメントだけで、8袋ごとに砂が1米トン(907 kg)別に要ります。後者には砂がもう入っています。100個あたりで一方は 3.3袋、もう一方は 6.25袋で、よく聞く100個に3袋は組積用セメントのほうの数字です。80ポンドの調合済みモルタルの袋の横にそれを書けば、モルタルを半分しか買わないことになります。

塀の高さで、要るものが変わります。 第62条の8は補強コンクリートブロック造の塀の高さを 2.2 m 以下とし、壁の厚さを 15 cm 以上(高さ 2 m 以下なら 10 cm 以上)とします。高さが 1.2 m を超えると、長さ 3.4 m 以下ごとの控壁と、丈 35 cm 以上・根入れ 30 cm 以上の基礎が加わります。控壁は基礎の部分で壁面から高さの 1/5 以上突き出すので、高さ 1.6 m の塀なら 0.32 m、2.2 m なら 0.44 m です。

鉄筋は間隔と端の納まりまで決まっています。 壁の中には径 9 mm 以上の鉄筋を縦横 80 cm 以下の間隔で入れ、壁頂と基礎には横に、壁の端と隅には縦に同じ径の鉄筋を入れます(第3号、第4号)。鉄筋の端はかぎ状に曲げて横筋・縦筋に掛けますが、縦筋を径の 40 倍以上基礎に定着させれば、基礎の横筋に掛けなくてよいとされています(第6号)。このページは条文を引用しているだけで、塀の安全性の判断はしません。既存の塀の点検や改修は、設計者や自治体の窓口に相談してください。

計算で決まる部分:呼び 8×16 のブロック1個は、目地を含めて壁面の 8″ × 16″ = 128 in² を占めるので、1平方フィート(144 in²)には 144 ÷ 128 = 1.125個入ります。段数は壁の高さ ÷ 呼び高さです。この計算は動きません。

概算の部分:モルタルは100個あたり80ポンドの調合済みモルタル約 6.25袋(TEK 4-2A 表2、1袋で約16個。 よく言われる100個に3袋は70ポンドの組積用セメントで、砂が別に要ります)、グラウトは 高さ 8 ft の空洞1か所あたり約 1.95 ft³(表3、空洞 1 ft あたり 0.244 ft³)としています。どちらも目地の厚さ、 ブロックの吸水、職人の手、天候で動きます。鉄筋、臥梁、まぐさ、掃除口はここでは数えていません。グラウトの間隔は構造の判断で、 このページではなく構造設計者と設計図書が決めることです。ここで使った定数とブロックの寸法はすべて米国の資料(CMHA TEK 4-2A)のもので、 日本の JIS と JASS はこのページのために読んでいません。ブロック塀の規定(建築基準法施行令第62条の8)はこのページの表と注に引いています。日本の工事では設計図書と仕様書に従ってください。

計算例

長さ 10 m、高さ 2.4 m の壁を米国の呼び 8″ × 16″ のブロックで積み、1219 mm(48″)ごとの空洞にグラウトを詰めます。ブロックは何個、モルタルとグラウトはどれだけですか。

  1. 壁面積:10 × 2.4 = 24 m²(258.3 ft²)。
  2. 呼び 8 × 16 インチのブロック1個は 128 in²。1 ft² に 144 ÷ 128 = 1.125個、1 m² に 12.11個。
  3. 258.3 × 1.125 × 1.05(割増し 5%)= 305.2 → 306個。段数は 2.4 m ÷ 203 mm = 11.8 → 12段。
  4. モルタル:306 ÷ 100 × 6.25 = 19.1 → 80ポンド(36 kg)袋で 20袋。
  5. グラウト:空洞は 10 m ÷ 1219 mm = 8.2 → 8 + 1 = 9か所。9 × 1.95 ft³ × (7.87 ÷ 8) = 17.3 ft³ = 0.489 m³。

ブロック 306個(割増し 5% 込み、12段)、モルタルは80ポンドの調合済みモルタルで約 20袋、グラウトは縦の空洞9か所で約 0.489 m³ です。グラウトには臥梁(ボンドビーム)の分が入っていません。定数はすべて米国の資料で、日本の工事では設計図書と仕様書に従ってください。

このページの 19 個の計算値は2026年10月29日に実際のブラウザで実行し、別に算出した期待値と一つずつ突き合わせています(サイト全体で 2,808 値、228 個の計算機)。

よくある質問

1 m² にコンクリートブロックは何個要りますか。

このページの米国の呼び 8″ × 16″(目地込み 203 × 406 mm)なら、1 ft² に 144 ÷ 128 = 1.125個、1 m² に 12.11個です。注文するのは、ここに割増し(既定 5%)を足した数です。

ブロックの段数はどう出しますか。

壁の高さ ÷ 呼び高さを切り上げます。高さ 2.4 m を呼び 203 mm(8″)で割ると 11.8 なので 12段です。

モルタルは何袋必要ですか。

このページは米国 CMHA の TEK 4-2A 表2から、80ポンドの調合済みモルタル1袋で約16個、100個あたり 6.25袋としています。よく聞く100個に3袋は70ポンドの組積用セメント(砂は別)の数字です。どちらも米国の製品の値で、日本で売られている製品には袋の表示に従ってください。

グラウトの量はどう計算しますか。

TEK 4-2A 表3から、8インチ壁の空洞 1 ft あたり 0.244 ft³、高さ 8 ft の空洞1か所で約 1.95 ft³(0.055 m³)としています。縦の空洞だけの値で、臥梁(ボンドビーム)の分は別に要ります。グラウトの間隔は構造設計者と設計図書が決めることです。

日本の空洞ブロックにも使えますか。

このページの寸法と定数はすべて米国の資料のもので、日本の JIS と JASS はこのページのために読んでいません。ブロック塀の高さ・厚さ・控壁・基礎は建築基準法施行令第62条の8にあり、このページの表に引いています。日本の工事では設計図書と仕様書、使うブロックの製造者の資料に従ってください。

ブロック塀は何 m まで積めますか?

補強コンクリートブロック造の塀は高さ 2.2 m 以下です(建築基準法施行令第62条の8第1号)。壁の厚さは 15 cm 以上(高さ 2 m 以下なら 10 cm 以上)で、高さが 1.2 m を超えると長さ 3.4 m 以下ごとの控壁と、丈 35 cm 以上・根入れ 30 cm 以上の基礎も要ります。構造計算で安全を確かめた塀はこの限りではありません。